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耐震断熱改修について

3.11震災以降、今年に入って南関東で4年以内のM7級の地震の確率が70%に高まったと、東京大学地震研究所がまとめ発表しました。いままでの政府の発表からすると、大幅な確率アップとなります。これは私達建築設計者にとってもショックな内容です。明日来てもおかしくない訳ですが、やはり手をこまねいているわけにはいきません。できるだけ私達の知識を利用してほしいと考えています。

昨今耐震改修を専門にしているいろいろな業者さんが存在します。特に木造住宅については、比較的簡単に工事ができるため、本当に的確な工事をしているのか少し見ただけでも疑問に思う工事内容を見かけます。補強する方法はある程度しっかりしていても、部分的な視点での補強が多いように思います。既存木造住宅の耐震化はその建物の現況をよく理解してあげる必要が有ります。もちろん地盤状況なども含めた総合的なバランスを考慮しなければならないわけです。

昔から日本で施工されている在来工法は、本来柔軟な木構造なため地震国であるこの国にはとてもなじむ工法であることには間違い有りません。ただ耐震化する必用の有る木造住宅は、その接合部分が現在の基準を考えた場合脆弱であることは否めません。寺社建築や民家建築のような伝統工法を継承しているような建物は、木造の持つ粘り強さを現在の構造基準とは違う方法で実現しているのですが、通常の一般住宅ではそこまでの対応はされていません。とはいえ切った張ったを簡単にできる木構造は、大工さんの善し悪しでかなり違ってしまいます。

それは同じ建物でも、造り手によっては強度が変わってしまうということです。そんなことまでも考慮する必用が有るとしたら、簡単に判断できるものではないことは容易に理解できるのではないでしょうか。私達設計者は新築の設計の場合、そのような人為的なリスクなども含めた設計を一つ一つの建物で行っています。同じ形の建物は一つとして有りませんので、いつもとても真剣に考えているのです。特に私共の手がけている斜面地の建築にはさらに厳しいリスクを考えなくてはならないという現実が有ります。

そんな設計を繰り返し行っているということの知識は、今後の耐震改修にも役立てることができます。木造は鉄骨やコンクリートとは違い、構造強度を左右してしまう要因が多く有ります。それは単に筋交いの増強や金物を取り付けるだけでは計れないのです。また家の断熱性能を上げることも日本の課題です。過去に長く施工されてきた断熱工法ではせっかくの断熱材の性能の半分も出せていないのです。これもまちがった施工知識がもたらした弊害です。今リフォームを考えている方々のほとんどは、家を暖かくしたいとも思っているのではないでしょうか。これから家のリフォームにはそのような内容も含めた総合判断が必用となってきますし、さらにバリアフリーも含めたとても複雑な判断をしなくてはならないのです。

少し問題提起しただけで、新築よりよほど多彩な知識を必用とするリフォームには
私達の経験を使わない手は有りません。どうぞ気軽に御連絡してください。





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