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庭を造る

家を建てるということは、その土地に長く住むということです。住環境とは単に家の設計だけできまるものではありません。またどんな良い土地を見つけたとしても、地域を無視した家造りや人付き合いをすることで失うものは多いはずです。積極的にその地域をよく理解して協調してゆくことができればより良い住環境を得ることができます。
地域を理解しつながりを保つこと、それは震災後に多くの人が感じたことだと思います。特にこれから子育てをする世代には地域の協力や情報が必要です。
また人生の後半を迎えた世代にも、社会とのつながりを保つ最小単位としての必要性はかなり高いと考えられます。
昨今建設されてきた共同住宅や住宅地は、規模をまとめてしまう造り方をしていて、いろいろな世代が同時に地域に集う事がありません。そのような現状を
住替えやリフォーム・新築において地域に溶け込む計画をしたいと考えます。

ほっとハウス星ヶ谷
地域のマンパワーから生まれた
逗子池子のグループホームです。
いろいろなNPOが集まり建てた建物です。グループホームは基本的に軽度な認知の有る方達の共同の家です。
2階が1ユニット(9世帯)のグループホームで、1階は介護・食事
子育て支援・車利用サービスなどの事務所になっています。
この地域で抱える世代間の問題はここに参加することで、何らかの解決策を見いだせるような施設のコンセプトで造られました。
変形している土地を利用して、各居室は南向きに雁行させた配置としました。このような施設はどうしてもぬくもりの少ない施設になりがちですが、オーダーはあくまでも大きな家でした。構造も木造在来工法としています。昨今グループホームでの火災事故が多いことから、防災設備や避難設備は特に安全性を重視し、2階部分のバルコニー通じて建物の廻りを回って避難できようにしてあります。またそれをデザインの特徴としました。
2階のグループホームは中央に
光庭を設けてあります。どうしても部屋で囲まれた部屋の中央部は暗くなりがちです。
床の仕上げも利便性を考えれば樹脂系の床材になってしまうところですが、あえて木の香りを感じられるように、杉板30ミリの床材としました。伊豆の天城産の杉ですが、ちょっと忘れかけた産地の材料ですが、地域も近くよく整備された山の杉でとても良い香りがします。肌で触れる部分は大切にしたいです。
写真は入居者の方が自分たちで使うキッチンですが、1階には配食専の用の厨房も有り、専門の栄養士さんたちも常駐しているので、とても心強いです。食は特に大切なテーマでしたので、この建物の中心に考えています。
インテリアも、柔らかさを出すために、あえてピンクを使うことで明るさが出せるようにしました。
左の写真は居室です
床はリビングスペースと同じように無垢の杉板を使用しています。
テラス窓の外は南向きのベランダになっていて、見晴らしは最高です。

浴槽は通常の家庭用
介助もしやすいように両サイドにスペースを取ってあります。







オープニングには協力して下さった方達が多く集まりました。
右の写真は地域の協力者の方から送られた珍しい品種の山ツツジで天城長寿という名前です。長くかわいい花が咲き続けます。
 地域を中心としたいろいろな活動をしている方達の熱意でできた逗子池子のほっとハウス星ヶ谷
 こんな建物が地域の核になってゆくように思います。
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